音の進行
伝えたい想い、描いたイメージを『順次進行』、『跳躍進行』、『同音進行』を使って表現してみて下さい。音の高低を実際の高低差、明暗差に照らし合わせると良いでしょう。臨場感をもって1音、1音を大切に紡いでいくことにより、自分らしい音楽を表現できます。
音が 2 度上行、または下行と言うように、隣の音に移動することを『順次進行』と言います。
音が3度上行、または下行と言うように、隣の音以外に移動することを『跳躍進行』と言います。
同じ音が続くことを『同音進行』と言います。
メロディの音形
ひとつの音形を、くり返したり転回することで、メロディの持つ可能性を広げていきます。見る角度を変えることで、新たな表現に気付くことができます。
同じ音形をくり返します。
音形を垂直方向に反転します。
音形を水平方向に反転します。
メロディのリズム
いろいろな音価の、音符と休符を組み合わせてリズムを考えていきます。 音高やアクセントの位置、フレーズ を区切る場所により、聴こえ方が変わってきます。少しの変化が、表現を大きく変えます。
音形を変えながら、リズムをくり返します。
音形を変えながら、リズムを水平方向に反転します。
拍をずらしながらくり返します。ここでは、2拍半のリズムでずれています。音形は、変えても変えなくても構いません。
音符の長さを拡大、縮小します。音形は、変えても変えなくても構いません。
音の紡ぎ方
音階のもつ雰囲気を理解し、旋律の流れを意識しながら音を紡いでいきます。その音階の個性を活かすことで、より豊かな表現ができます。
コード進行なし
- スケールの第1度(8度)音から始まり、 第1度(8度)音 で終わると良い。
- 特性音を活かした旋律を作ると良い。
- 連続跳躍による分散和音は、気を付けて使う。
- 順次進行を中心とした旋律にすると良い。
- 跳躍は1オクターブ以内にする。特別な意図がある場合は、1オクターブを超えても良い。
- 同音進行は旋律が単調になりやすいので気を付けて使う。語り口調やシャウトするような歌い方(Blues, Rock等)をする場合には効果的です。
コード進行あり
- コードの構成音で始まり、コードのルート音で終わると良い。
- 回避音(アボイドノート)に注意し、旋律を作ると良い。
- 1拍目、3拍目にコードの構成音を置くと良い。
- 順次進行を中心とした旋律にすると良い。
- 跳躍は1オクターブ以内にする。特別な意図がある場合は、1オクターブを超えても良い。
- 同音進行は旋律が単調になりやすいので気を付けて使う。語り口調やシャウトするような歌い方(Blues, Rock等)をする場合には効果的です。
慣れるまでは、上記のことに気を配りながら曲作りを進めて行けば、良い結果が得られると思います。