『8小節の旋律 ~ 五線譜に紡ぐ想い ~』

  1. モード

モードスケールで作曲! #3 ドリアンスケール「寄り道」

対位法・フィグーラ・小泉理論を活用して作曲します。

寄り道

譜面

基本スケール 

ドリアンスケール

民謡音階

民謡音階

輪郭をつくる

メロディの輪郭をつくる

民謡音階で2分音符を配置していきます。この段階で、大まかに曲の構成を決めておきます。

5つの型

下声の輪郭をつくる

今回から、和の雰囲気を強調しようと思い4度の和音をつかっています。5度は転回形になります。
上声に対して4度堆積和音を使います。5度は転回形です。曲頭には、1度・3度・4度・5度・8度を、曲尾には1度・8度を使います。

4度堆積和音

細分化

メロディの細分化

ドリアンスケールで音を紡いでいきます。
5小節目に2度の不協和音程が配置されているので、気を付けたほうが良さそうです。

協和音程と不協和音程

①短3度を含んだ上昇 + 順次進行でゆっくり降下する同音型。短3度上に跳躍することで切なさを強調。

②前半の順次進行による上昇 + 上行では、16分音符をつかいテンションが上がっていく様子を表し、後半はラ→ソと時間をかけて降下し少し落ち着きます。

③レ→ド→レと2度下がり溜をつくってから3度の跳躍を含み5度上のラまで上昇。その後、半音階進行を混ぜてレまで戻り上昇したエネルギーを和らげます。半音階を加えることで不安感をだしています。もう一度、5度上のラまで跳躍して緊張感をだしたあとソに落ち着くのですが、装飾音を加えることで緊張感を残しました。

④ファ→レに向かう下行型。時間をかけてレに進んでいきます。最後は上下からレを包み込むように終わります。シンコペーションを使い、のびやかな感じを出しています。

下声の細分化

2小節目は、逸音に対して倚音を使う形になりますが、ド→レ→ファ→ソと民謡音階で順次進行してます。

5小節目に2度の不協和音程が2箇所あります。ここは不安な気持ちを表している場面で特に違和感を感じなかったため、修正しませんでした。しかし、もう少し工夫しても良かったかもしれません。

①下行してから上昇する上行型。エネルギーは上昇するが、いまいち乗り切れない様子。短3度を含むことで切ない感じを加えています。

②ターゲットノートに向かう16分音符は装飾音としてつかい、上昇をくり返すことで勢いをつけました。

③細かく上下することで気持ちの不安定さを表しました。

④上行型で安心する様子を表しています。休符は「ほっ」とするため息です。

装飾

自分のイメージに近づくように装飾して完成です。テンポが少し遅く感じたので100まであげました。

①前打音
②モルデント
③ターン
④複前打音

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